建設部会 管内調査

11月16日、自民党県議団 建設部会(山本部会長、黒川副部会長)主導の管内調査を実施しました。

■西紀ダム

篠山市栗柄地に建設中のダムで河川は滝の尻川。この川は丹波市に向かって流れる。200万年前頃、体積土砂により流れる方向が大きく変わったが、台風や集中豪雨時は、元の方向にも流れ被害をもたらす。

建設中のダムは両翼172メートル、高さ28メートルの比較的浅いダム湖を創る。利用目的は治水と利水で、篠山市は上水道整備事業として既に14億円を投じている。

ダム建設中止(国予算化されなかった場合)の対応について酒井篠山市長は「県水道管を延長してもらうか、相応の投下資本分を返還してもらうかどちらか」とコメントされた。

国直轄事業ではなく県事業である以上、とりあえず県と対応策を協議するのが当然であるとの見解である。

■与布土ダム

山東町は平坦な盆地状の地域で、旧町時代より水源は朝来町に頼ってきた。唯一水量のある与布土川水域上流部も勾配の急さから、水量はあるものの保水出来ず灌漑、利水は長年の課題であった。 一方洪水時には大きな被害を発生させていた。これら課題へ対応するため計画されたのが与布土ダムです。

総工費120億円、両翼145メートル、堤高54メートル、容量35万立米 工事進捗率42%

■新政権はダム中止方針の裏付けとして緑のダム事業(森林整備と河川改修による保水量の確保と流水量の低減)を唄っているが、その具体策は一向に示されていない。仮に来年度から実施しても、間伐・植栽・成長を待たねばならず、その効果が出てくるまでには相当年数が必要となる。

また河川改修は流水量の多い下流部から実施されるが、上流部は未だ改修されておらず、貯水ダムや砂防堰堤工事に掛かる期待は大きいのが現実。

■他の2名会派の視察での調査団コメントでは、輪中、河川改修、民家の基礎上げなどを行い、ダム工事は中止すべきなどがあったが、時間的、事業費的には全く説得力(根拠)に欠ける。環境理念的願望を述べたに等しい無責任発言と言わざる得ない。遠くの環境保護を都市から叫ぶようなものである。

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